血糖値を下げるには
薬物(注射)
糖尿病の患者で食事・運動療法のみでは血糖コントロールが困難な場合、膵臓からのインスリン分泌がほとんどない場合はインスリン注射を使用します。インスリン注射には効果の現れる速さで超速効型・速効型・中間型・持続型・混合系製剤に分類されます。実際どのインスリン製剤をどのくらい使用するかは主治医が症状に合わせて細かく指導します。
超速効型インスリンは速効型が食事の30分前に注射するのに対して、食べる直前に注射します。仕事の都合や食事時間が不規則な人には便利です。作用時間が短いので次の食事までに低血糖を起こしにくいことが利点ですまた、血糖コントロール対策のための余分なカロリー摂取を控えることができるため、血糖値や食事のコントロールがしやすくなります。
気をつける点は注射後すぐ食事をとらないと低血糖を起こしやすくなるところです。持続型インスリンは基礎分泌を補完する目的で使用されています。最近の持続型インスリンはほぼ24時間安定した効果を発揮し、低血糖の心配が非常に少なくなりました。持続型インスリンを1日1回注射し、食後に短時間作用の経口薬で対応するという併用治療もおこなわれるようになりました。
最近は注射といっても非常に簡単に操作できるペン型やキット型製剤が主流です。通常皮下組織に注射します。注射する部位の皮膚をつまみ垂直に針を刺すと皮下に注射できます。注射の吸収速度は腹部、上腕、臀部、大腿の順です。注射後その部分の筋肉を動かすと吸収が早まります。同じ場所に注射し続けるよりは少しずつ場所を変えて行うほうが良いでしょう。
なお、使用中のインスリン製剤は直射日光や暑いところでなければ室内保管で構いません。未使用のインスリン製剤は冷蔵庫に保存しますが、凍ってしまうと変質してしまうため注意が必要です。
インスリン療法を効果的にするには血糖自己測定は有効です。低血糖が心配な場合も確認に役立ちます。測定結果は記録し主治医に報告すると的確な治療の役に立ちます。