低血糖

症状

血糖値が下がりすぎるとグルカゴン、エピネフリンなどの拮抗ホルモンの分泌が始まります。拮抗ホルモンは血糖値を上げる働きがありますが、糖尿病はこれらの分泌能力が低下しています。

53mg/dlまで血糖値が下がると、発汗、手足の震え、体のほてり、動機、不安感、吐き気などの症状が出てきます。血糖値の低下は自律神経の異常を引き起こし、体からこういった警告信号がでます。

さらに48bg/dl以下に下がると、集中力が低下し、錯乱、脱力感、眠気、疲労感、めまい、ろれつが回らない、視界がぼやけるなどの症状が起きます。ブドウ糖の欠乏により脳が正常に機能しなくなってくるわけです。さらに進行すると意識障害が起こり、さらに進行すると昏睡状態に陥り、最悪の場合死に至ることもあります。

低血糖はこのようにさまざまな症状を引き起こしますが、個人差が大きいので、一度低血糖を経験したら、低血糖に素早く対処できるよう症状の特徴を覚えておくと良いでしょう。またこういった症状が現れる血糖値の値も人によります。もともと血糖コントロールが悪いと上記よりも高い血糖値でも低血糖症状が出る場合があります。

また、一度重度の低血糖を経験すると自律神経・中枢神経が現れる血糖値が低下し、意識障害が先に起こるようになってしまいます。低血糖になっても症状がないまま突然自分でどうしようもない状態に陥る無自覚性低血糖を起こす可能性があるのです。低血糖を起こして1~2か月たてば自律神経・中枢神経症状の現れる血糖値は元に戻りますが、注意が必要です。

糖尿病の合併症で自律神経障害が出ている場合は無自覚性低血糖を何度も繰り返すので常にブドウ糖を身につけ、周りの人に自分の低血糖について説明して協力してもらいましょう。外出先でもわかってもらえるよう糖尿病であることや連絡先などの分かるIDを携帯する必要があります。