低血糖
治療
低血糖の症状が出た場合、意識があるときはキャンディーや果汁や清涼飲料水、ブドウ糖錠剤など直ちに糖分が多いものを摂取することで回復します。続いて炭水化物食としてパン1、2枚、もしくはごはん1、2杯を食べると良いでしょう。ブドウ糖錠剤は即効性が高く、決まった量の糖分を摂取できるので、低血糖症だともともとわかっている人や糖尿病の人は常に携帯していることが多いです。低血糖症の人はパンやクラッカーなど長時間炭水化物を供給できる食べ物をなるべく摂取すると良いでしょう。
低血糖が重症で、口から摂取できない場合は病院で早急にブドウ糖の静脈注射を行い、脳の損傷を防ぐ必要があります。こん睡状態の場合、直ちに治療を受ける必要がありますので、インスリン依存型糖尿病患者の場合は、夜間やへき地など直ちに治療を受けられない状況になる場合、あらかじめ家族が昏睡の際にグルカゴンを注射できるように習っておく必要があります。
グルカゴン1mgを筋肉注射すると通常10~15分以内に意識が回復するはずですので、食事がとれるようになりますが、低血糖が重度で長時間持続していた場合、30分以上意識が戻らないことがあります。
インスリン過剰による低血糖昏睡の場合は通常意識が回復したら帰宅して日常生活を送ってよいことになっていますが、スルホニル尿素薬の過剰反応による昏睡の場合、意識が戻った後に再度低血糖昏睡を起こす場合があります。入院してブドウ糖の静脈注射を続け、3日以上は血糖を測定し続ける必要があります。高齢者や腎機能に異常がある患者は低血糖が長期化しがちなので注意が必要です。